うまなりの馬なりブログ

競走馬のベテラン厩務員が教える馬ブログ

馬の調教はほとんど走ってない

競走馬の調教は馬が走路を勢いよく走ってるところ想像すると思いますが、実はあの走ってる時間は軽いものを合わせてだいたい5分くらいしかありません

坂路調教だけの場合だとゴール後の流しも含めて1,000㍍くらいで、追い切りだと1分少々で終わってしまいます

 

凄く短いと思いますが、全体の調教時間は120分ほどあります。もちろん一頭当たりです

 

では、残りの時間は何をしているのかと言うと、ウォーミングアップとクールダウンです

具体的には、ウォーミングアップとクールダウンはずっと歩いています。坂路コースのある山を利用したかなりアップダウンの大きい逍遥道をしっかり歩かせたり、息の入りをしっかり整えさせる為にリラックスさせて歩かせたりします


競馬でも走るのは長くて3分ほどなのに、こんなに時間をかけて調整されていることから、競走馬がアスリートととして如何に慎重に扱われてるかって想像してもらえればと思います