うまなりの馬なりブログ

競走馬のベテラン厩務員が教える馬ブログ

本音と建前?

ほんとに思うんですが、職場でもプライベートでも人間関係のコミュニケーションで正論ばっかり振りかざす人いません?はっきり言ってそなんことより感情で話して欲しいですね
正論をかざすのは本音と建前で言う建前なので、会議で議論してるんじゃないんですから大事なのは本音。形式ぶった建前の為に生きてる訳じゃないですし、感情で感じる本音の為に生きてるんだから優先順位が入れ替わってるんじゃないかと思います
ただのグチで馬とは関係ない話しなんですか何かモヤっとしたことあったので書いてしまいました😅

惨敗したら厩務員も辛い

やっぱり、担当馬が具合も良くて勝てそうなチャンスの時に競馬に勝てると思って惨敗した時は厩務員もショックです
大きなレースだと、馬を引き取るまで茫然とすることもあります
ただ馬を引き取ったらもう落ち込んでられません
切り替えて脚元や馬体に異常がなかったのか確認して笑顔で馬に感謝します

がんばって競馬を走ってきた馬に落ち込んだ態度で迎えるわけにはいきません

その場でレースの分析と原因を探るのは調教師と騎手の役目と割り切って、厩務員は馬の手入れをして次のことを考えます
自分は落ち込んでいるところは誰にも悟られたくないので全ての作業が終わってから誰も見てないところで落ち込みます

 

 

 

遺伝子ドーピング検査

競馬でも遂に馬の遺伝子ドーピングの検査が、始まったみたいです
遺伝子ドーピングなんてSFの世界かと思ってたのですが現実的な存在になったとは科学の進歩は凄いです
因みに遺伝子ドーピングは人間でいう遺伝子治療の技術を応用したものを想定しているとのことですが難しい話しなのでよくわかりません😵競馬施工規定では遺伝子ドーピングの馬は競走馬として登録できないことになっており、検査により判明した場合はすぐに登録を抹消されます

今のところ世界中で遺伝子ドーピング検査で摘発された馬はまだいないみたいなので実用化とまではいってないのかもしれません。遺伝子ドーピングされた馬が出ないことを願っております

 

幸せの価値

お金や物質の豊かであることはある程度までは幸せに直結しますが、ある一定程度を越えればそれに影響はしません。

しかし、コミュニティの密接さはあればあるほどに幸せに影響します。

難しい言い方ですが、例えば結婚生活などの家族の環境はコミュニティの密接さがあればあるほど幸せに直結します。

そして、不幸の要因として病気やケガなどはもしそれが酷くならなかったり継続的な痛みを伴わなければさえすれば慣れて適応できますので意外にも不幸の大きな要因にはなりません

では、現代の日本はどうでしょうか、昔より物資的豊かさは増えましたたがコミュニティの親密さは失われてきたんじゃないでしょうか?

相対的に見ると現代は幸福度は変わらないのかもしれませんよ

このままではこれからの未来で貧しくなる日本では幸福度は下がっていく一方といえます。幸せになりたければコミュニティを密接にすることを考えなければならないんじゃないでしょうか

 

 

 

祖父と馬

自分は競馬界に何の血縁も人脈もなく、馬に興味を持ったのもダビスタにハマったからなんですが、祖父は馬と縁がある人でした。

もうずいぶん前に亡くなったのですが、戦争中に軍隊で馬の教官をしてました。

日本で終戦を迎えて軍が解散の時に馬を一頭貰って実家に帰ってきたそうです。

生前に祖父が馬と関わっていたのを聞いたのは、私が馬にハマって乗馬を始めてからのことだったので縁を感じて嬉しかったのを覚えています

 

そんな祖父ですが、馬との縁に助けられたと生前話してくれました

当初は中国に派兵されており、馬乗りが上手かったので教官として日本に呼び戻されて終戦を迎えたことと

中国での従軍中、狙撃され負傷しましたが、出血で意識も朦朧する中死を騎乗していた馬が祖父を運んで自軍陣地まで帰って来たことによって事なきを得たこと

馬に乗ることで九死に一生を得た。よく言ってました

 

きっと私が馬を始めたことを何か縁があると喜んでいてくれたと思います

今にしてみれば馬の乗り方や騎乗論なども聞いておけば良かったと後悔しています

現在、自分の子どもたちは馬に全く関わりのない生活をしていますが、いつかそのうちに祖父と馬とのエピソードを話せる機会があればなと思ったりします

 

厩務員は誰でもできる

厩務員はやろうと思えば誰にでもできる仕事です、技術や経験は馬の仕事をしていれば自然に着いてきます
その為に必要なのは根気よく継続すること

それと馬へのプラス一手間掛けれること、例えば人参を忘れても面倒でも取りに戻る手間を掛けること、帰る前に一度、馬の様子を見ることなど小さな手間でいいのでその一手間を掛ける人がいい厩務員の条件です

根気よく続けることも、一手間加えることも馬が好きなら自然にできることです

厩務員になりたくて色々と準備をすることよりももっとシンプルに踏み出してくれれば敷居の高い仕事ではないですよ

競馬で勝つと嬉しい

競馬で担当馬が勝ったらどんなクラスでもめちゃくちゃ嬉しいです

もう関わる人みんな笑顔ですし、周りの厩務員さん達からも祝福されますし(逆に他の馬が勝ったら祝福します)終始和やかな雰囲気になります

その中でも、口取り撮影でオーナーさんや会員さんに顔を合わした際にありがとうございますっていつもお礼を言うんですけども、向こうもありがとうございますってお礼を言って返してくるのでお互いにお礼の言い合いになるのが何とも言えないけど幸せな雰囲気を感じて好きです

あと、クラブ法人の馬を担当してると未勝利でも口取り写真にいっぱい会員が来てくれるので賑やかで、ワイワイしたこの雰囲気も好きなのでいつも勝ってみんなで写真撮ろうぜって気合い入るんですけどなかなか難しいのが現実です😅

それでもいつも諦めずにがんばってます!