うまなりの馬なりブログ

競走馬のベテラン厩務員が教える馬ブログ

今までで1番の失敗

昔のことですが厩務員になって成功したい、どんな馬でも走らせたいって思ってて、1日中馬の事ばかり考えてました。どうやったらもっと走らされるのかどうやったら上手く乗れるのかそればっかり考えてた時期がありました。

色んな勉強会やセミナーにもできる限り参加して、日々馬が走るにはどうすればって試行錯誤していましたが、ある時ふと気づいたんです。
走らせることばかりでその馬自身のこと考えてないことに
どんなに凄い知識や技術を持ってても実際の自分の担当馬に合ってなければただ苦しい思いをさせるだけでした

 

走るのは馬自身であって調教は導いてあげるだけ。競馬でジョッキーとは違いますし、馬が厩務員に求めてることを汲み取ることが大事です。

そう気づいてから馬に対して当たりも柔らかくなりましたし不必要に怒ることもなくなりました。そして今の方が格段に担当馬の成績はいいです

 

気づくきっかけになった言葉がスティーブ・さジョブズの「ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい? そう思った時点で君の負けだ」って言葉です