うまなりの馬なりブログ

競走馬のベテラン厩務員が教える馬ブログ

春闘で思うこと

今わかる範囲で今回の春闘をまとめると、11年前にどん底まで売り上げが落ち、各種手当てや1部賞金のカット等もあり調教師会・馬主会の使用者側からの要求に屈する形で、以降新規入社の厩舎従業員の給料を20%カットする新賃金体系を導入。

現在は売り上げも回復したので全体の約20%を占める新賃金体系の厩舎従業員の給料を以前の旧体系に戻して欲しいとい要求でしたが決裂しました。

関西最大の全馬労が交渉から離脱したことをきっかけに調教師会とJRAが競馬開催に踏み切ったという経緯です

 

まだ現状では詳しい状況はわかりませんのでどのような交渉が行われていたのかは分かりませんが、厩務員側の全面敗北とも言える状況です。ここから仕切り直して再交渉を望みますが見通しは暗い印象です

11年前の状況は使用者側はあの手この手を使って、死に物狂いとは大袈裟ですがそのくらい必死に給料カットに踏み込んできました。

では今回、売り上げや景気が良くなったからっと言ってすぐに賃上げを呑むほど使用者がわも甘くありません。それこそこちらも死に物狂いで必死に喰らいつかないことには要求が通らないことは明確です

今回、労組4団体が最後まで足並みが揃わず遺恨を残したかもしれませんが分裂したままでは使用者側の思うツボです

もう一度、4団体で一致団結して交渉して欲しいです。相手は海千山千の経営者たちなのでとてつもない強敵だと意識して交渉して欲しいですね